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| 今や観光地として訪れる人が多い関門。『門司港レトロ』は観光だけではなく、まだ知られていない魅力がたくさん。関門に流れているゆったりした時間、地元独自の豊かな食文化は遠方からの旅人をひきつけてやみません。今回、関門を初めて訪れた料理研究家、有元葉子さん。新鮮な驚きが重なり、楽しみがさらに広がり、九州再発見の旅となりました。 |
| 〈門司港のみどころ〉 |
1出光美術館(門司)
絵画、陶磁器など、年に5回の展示会。
北九州市門司区東港町2-3
TEL093-332-0251
営業時間:10時〜17時(入館は16時30分まで)
休 館 日:月曜日(但し、祝日の場合は営業) |
2海峡プラザ
北九州市門司区港町5-1
(海峡プラザ管理事務所)
TEL093-332-3121
*オルゴールミュージアム門司港
TEL093-322-3008
*赤煉瓦ガラス館
TEL093-322-3311 |
3海峡ドラマシップ
関門海峡にまつわる歴史を音と光、映像で表現。関門海峡の昔と現在を五感で感じられるエンターテインメント。
北九州市門司区西海岸1-3-3
TEL093-331-6700 |
九州鉄道記念館
懐かしい車両や運転できるミニ列車がある公園もあり、大人も子供も楽しめます。
北九州市門司区清滝2-3-29
TEL093-322-1006
営業時間:9時〜17時 |
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「門司港に素敵なホテルがあると聞いて…。今までは海外旅行が多かったのですが、これからは少し国内を見て回ろうかな」と、今回の旅になりました。 多忙を極める料理研究家の有元葉子さん。時間を作っては海外旅行へ出るなど、そのパワフルな行動力には驚かされます。東京・羽田空港からのJASを利用し、北九州空港に降り立ちました。そこから車で約20分で門司港に到着してホテルにチェックイン。「博多、小倉へは来たことがあるけれど、ここ門司港は初めて。どんなところか楽しみにしてきました」
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名所案内を聞きながらひと巡りするのにぴったりの人力車。ひいてくれるのは、人を乗せ、夢を運んで7年の神谷繕光さん。 |
その土地に着いて、まず五感で感じ取っていくのが、有元さんの初めての土地の楽しみ方。ホテルに着いてから、フロントでスタッフから情報収集し、夕方までの予定を素早く立てました。観光と地元の人とのふれあいが旅の醍醐味、と、門司港レトロの散策と陶芸家、有光武元さんの陶房『大洞陶房』を訪ねることにしました。まず、人力車で門司港レトロをひと巡り。この一帯の景色とぴったり合っている人力車に乗って門司港レトロ一周。「海がほんとに近くて潮風が気持ちよくて、素晴らしいロケーションですね」建物の説明を受けながら、ぐるりと巡った後「出光美術館」へ。ここ門司ならではの常設展でその昔に海を渡った貴重な有田焼を目の当たりにし、歴史の深さを痛感。 そして、有光武元さんの陶房『大洞陶房』に向かいました。
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古い建物を移築してできた門司港レトロ。建ち並ぶ煉瓦造りの建物は今では貴重な遺産。時を経て蘇り、現代に溶け込んだ姿が魅力。 |
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| この日はちょっと強風ぎみでした。潮風が心地よい港町の風情たっぷり。名作のコレクションで全国的に有名な「出光美術館」が門司港にあるのを知り、早速見てきた有元さん。 |
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「今日は陶房に伺えるなんて、とても光栄です。有光さんの器は、東京の器屋で手に入れて昔から使わせていただいています。盛り付けると料理を引き立ててくれますね」「知らないうちに手にしていただいているんですね。そう言って下さると、ありがたい仕事をしていると実感します。器は使いやすいのが一番ですから、私が作るのは、盛り込みやすい、しまいやすい、そして洗いやすいものです」と有光武元さん。
東京でも注目の器屋さんで有光さんの器を目にしていた有元さん。そして有光さんのようにいろいろな器を作られる作家は少ないとのこと。使い込むほどに味わいがでてくると、人気です。「赤絵はよく存じ上げていますが、ほかにどんな器を作られていますか?」「ここにあるのは粉引、織部、黄瀬戸、唐津など、いろいろです。料理を盛り付けるため、料理が盛られたときをイメージして作っています。おいしく映えるための器を作っているので、何焼とは決めてはいないんです。器に料理が美しく盛られて全部が揃ってこそ、いい器になると考えています」
もともとオブジェ作家だった有光さん。料理も玄人はだしで、しかも食通。日本の食文化の素晴らしさにふれるにつれ、陶芸家に転身されました。「和食器は特に統一して揃えるのは好きではないので…。日本人はいろいろな料理をいただくし、器も違うものを合わせて楽しむなど、本当にぜいたくですよね」と有元さん。「門司港は自然が豊かでものづくりにもいいところでしょう」「この自然環境が気に入って、ここに陶房を構えて26年になります。これからも門司港から全国へと発信していく気持ちはずっと変わりません」「本日はお話を伺うことができて、ありがとうございました。素敵な器を楽しみにしています」 |
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「大人っぽいインテリアが素敵ですね」メインダイニング ポルトーネは、テーブルから見える関門のイルミネーションを充分楽しめるよう、ほのかな照明が灯る、デザイナーズホテルならではのおしゃれな空間です。インテリアデザイナーの内田繁さんによるデザインで、空間だけでなくテーブル、椅子、照明スタンドなど全てこのホテルのために作られたオリジナル。「細部までこだわった、このように素敵な空間で食事できるなんて、うれしいですね」
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| 「天井の高さ、空間のボリューム感がいい感じ。さすがイタリアの建築家の設計ですね」オープンキッチンから伝わってくる活気、スタッフのサービス、料理と、初めての滞在でもアットホームな雰囲気にすぐ、溶け込んだ様子の有元さん。 |
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ひと皿目は「フォアグラと焼きなすを黒ゴマムースとご一緒に」そしてオリジナリティあふれる盛り付けに、日常から離れた特別なひとときを感じた有元さん。「次はどういうお料理かしら?という楽しみがありますね。わくわくしてきました」 そして、オードブルは旬の魚介を3種のテイストにアレンジ。その洗練された盛り付けとコンビネーションに、有元さんがふと口にした言葉は”エル ブジ“でした。「エル ブジ」とは、今や世界中で、特にグルメの間で注目を集めているスペインの郊外にあるホテル『エル ブジ オテル アシエンダ べナスサ』。 特にレストランでの食事は好評で発想の面白さと独自性で知られ、その食事を味わおうと世界中の人が訪れるところ。驚き、楽しみ、そして新しい発見があるのが最大の魅力のようです。有元さんがエル ブジについてふれると、「目指しているものは同じです」とは小井手シェフ。「料理をエンターテインメントと徹底して考えているなんて、なかなかないですよね。各プレートの演出があって、しかも手がこんでいますね。特別な日にここで食事すると、思い出に残るディナーになりますね」次に運ばれてきたのが「旬のふぐをポルトーネ流SUSHIにしました」関門ならではの名物をアレンジしたものです。「パリパリと皮をこわしながら、混ぜて召し上がってください。食感を大切にしている料理のひとつです」とは、運んで来てくれたスタッフのコメントです。「ジンジャーをねりこんだスティックは、ガリの代わりね。楽しいわ」大胆で、斬新で、そして繊細。次から次にでてくる手のこんだ独創的な料理にすっかりはまってしまった有元さんです。「いただく方もいかに楽しむかを徹底することで、ますます特別なディナーになりますね。ほかでは体験できない驚きは最高のエンターテインメントですね」
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| 「海外に出る事も多いのですが、ひとり旅は少ないのでいつもはにぎやかな食事が多いですね。でも今回は、ひと皿ひと皿に変化があり、くつろいだ雰囲気で食事できたので、また違った楽しいひとときになりました。」 |
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お客様に料理のおいしさとともに、盛り付けや素材の組合わせの意外性を楽しんでいただく、それも大切なおもてなし。旬の素材をたっぷり使って季節感を堪能できるこの冬のクラウンコースは、印象に残るメニューの内容です。 |
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食事を十分に堪能した後、9Fのダイニングバー・テンポに移りました。木の深い色合いが美しいカウンターに座って、「色のきれいなカクテルを」と、オーダー。バーテンダーが運んできたのが、ノンアルコールカクテル『グァバパンチ』。女性に飲みやすいライトカクテルとして、人気のドリンクです。これからますます、夜景が美しくなるシーズンです。このバーは、関門のイルミネーションを眺めながら、カクテルだけでなくノンアルコールドリンクも楽しめると、大人の女性のリピーターも多い。「下関がこんなに近いなんて。夜景を見ながら、ゆっくり過ごせるなんて、これも大好きな旅のひととき」下関側のイルミネーションについて尋ねながら、明日行く「唐戸市場」を確認しました。今日の出会いと楽しかったできごとについて、スタッフとの会話も旅のごちそう。心地よい気分のゆっくりした夜がふけていきます。 |
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| 仲卸しの「伊東繁商店」では、種類の多い「ふぐ」の説明から始まり、食べてもいい部所やおいしい食べ方など、奥深い「ふぐ」の話をたっぷり教えてもらえます。 |
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東京では市場であまり目にすることのできない「くじら」や「ふぐ」。それもあって、この市場で楽しみにしていたのが”ふぐ“でした。「我が家では新年の1月5日を”ふぐの日“と決めているぐらい、家族みんなふぐが大好きなんです。その日は集まって、家でふぐを思いっきり食べるんですよ」と有元さん。「市場でこんなにいろいろ売っているのも、さすが地域性ですね」 この市場にはたくさんのふぐの仲卸し店があり、市場に並ぶふぐの種類の多さも知ることができました。市場を巡っている間にも、店の奥さんたちから声がかかります。「旅行ですか?」「テレビでよく見てますよ」 市場では働く女性も多く明るく買い物しやすい雰囲気。その場に溶け込んで店の奥さんたちとの会話が始まりました。「女性が元気で働く街っていいわよね。元気に働くおばあちゃんも素敵よね」「魚介の鮮度も抜群だけど、野菜もどれも元気そう」青いものは青く、赤いものは赤い。野菜が大好きな有元さんは色のよさにも惹かれた様子。「近かったら度々来たくなるいい市場ね」 |
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| 女性誌・テレビ・料理本などで活躍中の料理研究家。和、洋、中華はもちろん、野菜を中心としたヘルシーな料理が得意。シンプルでセンスのよい料理にはファンが多い。旅の達人で、写真、文ともに手がけた単行本「有元葉子の旅というレッスン」(筑摩書房)を発刊。 |
| 〈長府のみどころ・食事処〉 |
功山寺
鎌倉時代に創建された、唐様建築の美しさをもつ建造物。鎌倉にある円覚寺とともにわが国最古の禅寺形式を残し、仏殿は国宝に指定されている。山門は江戸時代に建てられたもので四季折々の景色が楽しめます。 |
1精進料理の店『吉祥』
功山寺内にあり、日本庭園を眺め、ゆったりとしたひとときを過ごせます。かゆ御膳(11時〜14時まで)は月により内容が変わります。
十一月 小豆がゆ
十二月 湯葉がゆ
一 月 七草がゆ
精進料理は3,000円〜(税・サ別)(要予約)。
下関市長府川端一丁目功山寺内
TEL0832-45-1600 |
2長府 民芸かわの屋
時代を経て使われてきた生活感あふれるたんす・古民芸品・染付焼物などを揃えたお店。
下関市長府三島町3-7
TEL0832-46-3050 |
3画廊茶屋 梵天
1800年の歴史と薮椿に囲まれた古き土塀の一角にある緑に囲まれた空間。画廊では、国内外の作家を紹介。茶屋では、日本の古き良き食文化を大切にしているこだわりのメニューが楽しめます。
下関市長府古江小路2-26
茶屋 0832-46-6255
画廊 0832-46-6266
営業時間:10時30分〜18時
定休日:金曜(祝日の場合は営業) |
4料理旅館 古串屋
城下町長府の中にあるその佇まい。長府の四季を満喫でき、温かいおもてなしがうれしい。
下関市長府南之町5-15
TEL0832-45-0051
営業時間:11時〜13時30分(O.S)
16時30分〜19時(O.S)
第1日曜日・第3月曜日
※ふく懐石15,000円〜 |
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唐戸市場から車で10分程の城下町長府へ。ここ長府は、江戸時代、長府毛利藩五万石の城下町として賑わったところ。城下町の風情が漂い散策にぴったりの街です。そして、古いお寺といえば功山寺。四季折々の美しい景色が楽しめます。まず、寺内にある精進料理『吉祥』で、人気の朝がゆをいただくことにしました。錦鯉が泳ぐ素晴らしい日本庭園は一見の価値有り。落ち着いた風情に気分もゆったりできます。
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| 功山寺の中にある『吉祥』での朝ごはん。日本庭園を眺め、静寂のなかで味わう『かゆ御膳』。目にも楽しく、素材の旨味がたっぷり味わえます。日本の情緒にふれ、ゆっくりとした時間が過ごせます。 |
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「箱膳や漆器も素敵だし、彩り美しく盛られている朝がゆをこういったお部屋でいただくと、背筋がのびてほどよい緊張感がいいですね。日本ならではの贅沢な時間ね」土塀が続く古江小路の情緒あふれる風景はこのあたりだけのもの。街歩きできるスポットとして、観光客が増える一方です。「街そのものが本当にきれい。住んでいる方が、残すのに力を合わせていらっしゃるのね。どこのお宅もお庭がきれい。みなさん、まめに手入れされているのね」散策しながら、「梵天」にも立ち寄り、ひと休みしました。このあたりの練塀は本当にしっとりとした趣きがあります。ほかにも、風情のある、侍屋敷や寺など、見どころがいろいろ。今回の大きな楽しみは、創業明治4年の老舗の「古串屋」でふくを食べる事。あの高杉晋作や乃木大将も訪れた歴史のあるお店です。天然ものの極上のとらふくを使ったフルコースは美味そのもの。食事の後、5代目のご主人である神在邦幸さんに「ふく」の話を伺いました。「料理店によって異なりますが、細く長めに引く、というのが古串屋のふく刺しです」 料理研究家である有元葉子さんと専門家のご主人。免許が必要なふくの調理法から盛り付けまで、日ごろはなかなか聞けないふく談議で話が盛り上がりました。これも本場だからこそ。 そして、門司港ホテルに戻り、チェックアウト時にフロントで預けていた手荷物を受け取り、北九州空港へ。「今回の旅で、北九州がぐっと身近になりました。見どころも多いし、また来たいわね!」 |
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| 門司港ホテルに宿泊して『ポルトーネ』で世界の三大珍味を使ったディナーコースが食べられる大変お得なプランです。3名様利用まで可能なプランなのでお友達と楽しいステイを満喫していただけます。 |
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絵皿に盛り付けられて見た目にも美しいふく刺し。天然ものの「とらふく」のふくフルコースは、まさしく関門の“ごちそう”です。ふく刺し、から揚げ、ちり鍋と存分に味わえます。 |
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